君と結婚したら　どんな家庭になるんだろう

なんの変哲もない　平凡な家庭になるわ
かつては恋をして　結婚した人たちを見れば　わかるでしょ
一枚の紙についた判子が　人の心を　変えてしまうのよ

それでも　君を独占したいと思うよね

独占だなんて　錯覚よ
人の心は　法律なんかでは縛れない
寄り添おうという気持ちが　人と人をつなぐんだわ

【国民総生産ならぬ、国民総幸福量って何だ?】
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200703081101

幸せってなんだろう・・・

豊かであること？
足りないものがないこと？
愛する人に愛されていること？

それなら　私は　幸せな人間であるはずだ

なのになぜ　私は　ここから去りたいんだろう

人を信じられないで　騙されないよりも
人を信じて　騙された方が　全然いいと　俺は思うんだ

人を信じる心を持ったまま　
頂上に立てた人間って　いると思う？

俺は　そういう人に　なってみたいんだ

投資話を　メールして　すぐあとに届いた
『メールの件で　電話ください』　という返信

すぐに　電話をしてみたら
なんで昨日　おやすみのメールがなかったの？・・・って

え？メールって・・・そっちの話？
そうだよ　そっちの方が　大切じゃないか

びっくりして　目が点になって　笑っちゃった

君は　いつから俺のこと　本気で好きになった？
俺たちのアニバーサリーって　いったいいつなんだ？

出会ってから8ヶ月
好き　と言い合いながら　
まるで恋人のように　過ごしてきたというのに・・・
そこに本気のないことを　知っているものだから
今になって　なんども問う彼に
この日からよ　と　2ヶ月前の写真を見せた

そこにいるのは　闇の中で　向き合い見つめあう二人

そう　この日　私の目をじっと見つめた彼の
鋭さを秘めた　温かい目に　突き刺されて　心が揺れて
この人が　居なくなったらどうしよう
私は　もっとちゃんと　この人を掴まえなくちゃ
と突然　胸が　締め付けられて
足先から背中が　ぞくぞくして　居たたまれなくなって

なんで　こんな人が私を？　と
疑いと警戒で　いっぱいだった心を　
くるんと　方向転換させて　彼と向き合うようになった

そういえば　この日から　急にメールが増えてるなぁ

私専用のメールフォルダを　眺める彼の　
あまりの平凡なことに　心の中で　微笑みながら　

そう　私って　見かけよりずっと　わかりやすいでしょ？

あまりに平凡な　自分を笑った

何が　欲しい？
どうして　欲しい？
俺に　どうなって欲しい？

俺はね　君の喜ぶ顔が　見たいんだ
俺は君を　もっともっと　喜ばせたいんだよ

《愛される理由》は　あるのだと　

誰からも　愛される　
愛されるのに相応しい　彼が私に教えてくれる

愛せなかった理由が　確かにそこにあったのだと
愛せなかった私ばかりが　悪かったわけじゃないのだと
知るほどに愛さずにはいられない　彼が　私に教えてくれる

彼から受ける　優しい説教を
心地よく受け入れて「はい」と　素直に返事ができるのは　
彼が　私をとてもとても大切にしてくれていることを感じるから

彼に　大切にされている自分に　誇りを感じるから
私が私を大切にしなくっちゃ　彼に　申し訳なく思うから

愛してる・・・そんな言葉など聞かなくても

私の大切にしているもの
私の大切にしている人たち
それらを　静かに静かに包み込み　
守ろうとしてくれている　あなたを知れば
私が　どれほど　あなたに愛されているか　感じずにはいられない

恋は 客観性を失わせる魔力を持って いつもの自分を変えさせる

大人は子供に 強気は弱気に 自信は不安に
相手に向ける関心の強さが 些細なことに心を渦巻かせ惑わせる
そんな変化が 自分の心を 自分に教えてくれる
ほんとに好きになったんだね・・・と

かつては軽蔑を感じた　男の涙は愛しく
疎ましかった　嫉妬は心地よく
大嫌いだった　干渉も支配も独占欲も感じるほどに嬉しく思う

どれもが不思議な　恋の魔力

俺は　一生一の理解者でいるから
俺にはなんでも　話して欲しいんだ

一生懸命　他のことを　考えようとしたけど　無理なんだね　
目の奥が　つん　としちゃってさ　
我慢して　こぼさなかったけど　目の中に　涙が滲んできたんだよ
切なくて　虚しくて・・・あんな気持ちになるなんて　初めて知った

好きな人のことは　譲っちゃいけないんだと思ったよ
もう　絶対　譲らないからね

嘘をついてまで　守ろうとするのも　愛じゃないの？

思ったままを口にして　動いてしまうのが　正しいの？

それとも　思うことすら　いけないの？

君は　想うことを　やめられるの？

ここにある現実と　向こう側にある現実

そのどちらもが　本当で　だけど　その本当は嘘

嘘を本当にしようとして　嘘を重ねる努力をする人と
嘘を嘘と知っていて　本当だと信じる努力をする人が
春の日差しに　いかにも似合う　穏やかな笑顔で　そこにいる　

そんな哀しい努力を　しなくちゃいけないのは
心を持たない自分に気づかずに　かつて愛を語った人と
その人の語る愛を信じて　愛した人とが　結ばれてしまったから

嘘のつけないその人は　ただ黙し　そこにいるだけだけど
手を離せば　居なくなってしまう人を　今も信じようと努力をするのは
愛？保身？それとも信念？

なんと言ったところで　それも嘘　で　どれも本当
嘘つきは　嘘を重ねて　嘘を本当にしようと努力するだけ

なんだろね　大人らしくないね　子供みたいね・・・ふたりとも

ああ　まるで　中学生になったような気分だよ

あるべき判断に　私情を交えて　悩み葛藤し　
あるべき判断をしたことに　胸を痛め　感情を揺らす　自分たちを
大人である二人が　ありえないな　ありえないわね　と自分で笑う

ありえない・・・が　二人の口癖になった

あなたはね　僕が唯一　本音を話せる人なんだ
なんであと　10年遅く生まれてくれなかったんだろうな
そうしたら　僕は　幸せになれたのに

過去に　とらわれては　いけないわ
だって　過去のあなたは　何も為していないのだから
変えられる未来を　もっと　考えていきましょう

君は　幸せか？

ええ　私に足りないモノなんて　ある？
どこから見たって　私は　幸せでしょう？

それは人から見た　君の話だろ？
君は　ほんとに　幸せなのか？

さぁ・・・？幸せとか不幸せなんて　人の感じ方でしょう？
私は　どん底の中でも幸せを探し出せるから　いつも幸せだと思うわよ

苦しいんだろ？
本当は　苦しいんだろ？
俺はね　君に本当の幸せを　感じさせてあげたいんだ

君は　気づいていないけど
沢山の人に　幸せを与えることのできる　
すごいチカラを持った人なんだ
皆　君に　幸せを与えてもらいに　来ているんだよ

20年後も30年後も　きっと変わらない
君といたら　俺は　もっと　頑張れる

だから　俺たちは　一生　一緒にいようよね
そうしたら　二人とも　ずっと　若く楽しくいられるよ

将来の夢物語を　希望に変えて　今日と未来を楽しむ　彼と
不変など　あるわけがない　と　今日と過去を楽しむ　私

だから二人には　いつも　
今日の　安息と快適が　あるのだと思う

君が　心の中に　いないときなんてないよ